うにゅにゅ

BROTHERのうにゅにゅのネタバレレビュー・内容・結末

BROTHER(2000年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

今までのキタノ映画とは一味違う、ヤクザ表象。アメリカのギャングノリの中に、ヤクザ文化を持ち込んでみたらどうなるだろうか?という空想、実験的な試み。
その試行錯誤の中に、元来の任侠映画では表現し得ない兄弟分の新・解釈があり、とても興味深い。

本作には、今までの、少なくとも自分が見たキタノ映画の中ではかなりセンセーショナルな表現を伴って、それこそ『ソナチネ』みたいな淡々とした殺戮と比べると著しい、銃撃戦、生命の駆け引きがある様に感じた。
表層部分は割とポップでシリアスさには欠けるんだけれども、従来と同じ様にポカスカ人が死んでいく中で、最終場面、デニーだけが現世に取り残される事で、生命の価値、山本の人間性・愛着を強調したのは面白い。あまりこんなハッキリした、愛情の果ての「生き残りエンド」って無かったんじゃないの?
(続きまた描きます)
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