ドナウ

鉄男 TETSUOのドナウのネタバレレビュー・内容・結末

鉄男 TETSUO(1989年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

80sアンダーグラウンドの雰囲気が凄く良くて、OVA風のエロ・グロ・ナンセンス+シュヴァンクマイエル風のアニメーションと、機械的なポスト・パンク風のサウンドがピッタリ。地上の好景気への不満と不安からか、この頃の地下文化は良くも悪くも豊潤で抜きん出て異質な印象。機械のように日々を繰り返し奴隷のように働く人、チューブに繋がれただ生かされる命、性や食もただ消費されるだけ、浮浪者は社会の歯車、機械化に抵抗した“人間”そんなディストピア的な一面を感じる、ような気がする、多分…。凝ったカメラと演出、アニメーションのクオリティ、音楽どれもが洗練されている反面、男の車体は給油のようにカマを掘られ、超馬力でドリルを超回転、最後は合体(意味深)してNEW WORLD(意味深)…こんなの笑ってしまうわ!このカッコよさと、バカバカしさの対比がすごく好き。シュヴァンクマイエルの食事、シャイニングのドア、ターミネーターの登場のパロディっぽいのもあったけど、やっぱり追いかけっ子は幻の湖のあれでしょう。
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