MasaichiYaguchi

エスターのMasaichiYaguchiのレビュー・感想・評価

エスター(2009年製作の映画)
3.7
レックス・メイスの小説をジャウム・コレット=セラ監督が映画化した本作は、3人目の子どもを流産し悲しみに暮れるケイト&ジョン夫妻が孤児院から9歳の少女エスターを養子として引き取ったことから始まる恐怖をスリリングに描く。
赤ん坊を死産で失い、悲しみに暮れていた夫婦ケイトとジョンは、養子を迎えようとある孤児院を訪れる。
そこで出会った少女エスターに強く惹きつけられた2人は、彼女を引き取ることにする。
首と両手首には常にリボンを巻いたエスターは少々変わっているがしっかり者で落ち着いており、絵を描くことが得意、頭がよい彼女はすぐに手話を覚えて難聴を患う義妹マックスとも仲良くなる一方で、義兄ダニエルからは敬遠されている。
共に暮らし始めると、エスターは謎のこだわりや習慣を持っていることが明らかになっていき、日に日にエスカレートするエスターの不気味な言動に、ケイトは不安を覚え始める。
9歳の外見に拘わらず、エスターのやることは手が込んでいて、見ていて背筋が凍る。
周りに害が及ぶに至り、不審に思ったケイトは、エスターの過去や素性を独自に調べ始める。
調査の先には衝撃の真実があり、一家は最悪の事態に直面する羽目になる。