kumada

パニック・ルームのkumadaのレビュー・感想・評価

パニック・ルーム(2002年製作の映画)
3.5
思慮の足りない短気な白人2人と沈着冷静で心優しい黒人が、空き家(豪邸)にある金庫からものを盗もうとします。でも、盗みに入った丁度その日から母と娘が住み始めていました。その豪邸にはパニックルームと呼ばれる緊急避難専用の鉄製の部屋があり、金庫はそのパニックルーム内にあります。それを知らずに身を守るためパニックルームに逃げ込んでしまった女性2人と、どうにかしてパニックルームに入りたい男3人の攻防戦が始まります。密室の中と外の様子を独特なカメラワークで上手く描いてます。序盤はパニックルームの中に女性、外に男性という設定ですが、中盤以降は位置関係が反転します(娘の方は中だけど)。この展開がとても良くできてます。あと、警官の描き方も他の映画と違います。洞察力のある警官と優しい黒人(フォレスト・ウィテカー)が印象に残る映画でした。ラストシーンの母(ジョディ・フォスター)の表情がちょっと気がかり。意味深だ。
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