ことのは

パニック・ルームのことのはのレビュー・感想・評価

パニック・ルーム(2002年製作の映画)
3.5
【作られた目的はただひとつ。決して誰も侵入させないことー。】

自宅に強盗が押入り、避難場所『パニック・ルーム』に逃げ込む母娘のお話。

デヴィッド・フィンチャー監督の、考え抜かれたカメラワークを堪能出来る作品。
1階から4階までの家だけを舞台に、横に縦にと家中色々なものを通り抜けて、縦横無尽に流れるような映像で何回観ても映画の世界に連れていってくれる。

『パニック・ルーム』の使い方が上手くて、前半・後半で中と外が入れ替わり、家の中だけで物語が進むのに始終スリリングな脚本の見事。
それにしても、本当に計算し尽くされた美しい構図・カメラワークで魅せる映画だった。

友だちの結婚式のサプライズムービーで模倣して作って貰ったくらい、オープニングの街中に立体的に映し出される、クレジットの出し方がカッコいい。
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