容疑者Xの献身のじゅんふうのネタバレレビュー・内容・結末

ドラマ版は通して観たけれど、ドラマの様に派手な演出はないし、いい感じの軽さもない。ガリレオといえば閃きで数式を書きまくる確定演出が楽しみなのはあるが、それもない。
ただひたすら暗い気持ちになるし、そもそも全体的にトーンが暗め、話も重いし、誰も報われない。
ドラマ版ガリレオとは別作品と言ってもいいぐらい、印象がまるで違う。
堤真一はコミカルな役の印象が強かったけど、石神の様な感情に乏しい抑えた演技は素晴らしいし、最後のどうして！の叫びだけで、そりゃ名作になるなと思った。
いろんな人の感想見ていたら、喜んでいる様にも聞こえるし悲しんでいる様にも聞こえるというのを見つけ、
花岡が罪を隠さず自首するような善人でよかったという安心感と、献身を裏切られた悲しみと、ごちゃ混ぜの感情があのセリフに込められているというのを読んで、改めて堤真一の演技力の凄さに度肝を抜かされました。

全体的に良かったですが、山登りのシーンはいらない
削っても良かったしそもそも原作にないらしい。なくてもよかった。