らんらん

右門捕物帖 紅蜥蝪のらんらんのレビュー・感想・評価

右門捕物帖 紅蜥蝪(1962年製作の映画)
3.5
大友柳太朗主演の右門捕物帖シリーズ第6作目

今回の特徴は、、、夏公開らしくホラーテイスト!
音楽もそうだし、影とかおどろかしが多い
そしてみんな怪しいのに事件の全容が全く見えてこない
で、最後は関係者を一堂に集めての謎明かしでスッキリしたいところなんですが
このシリーズって真相がわかってもなんかモヤモヤ残るの多いなーって思う

簡単にまとめると
佐渡島の金山にいた三島雅夫、多々良純、中村錦司の3人は
下っ端戸上城太郎を罠にかけて金を運ばせた上に密告、その褒美により利を得る
戸上は追っ手を逃れ復讐の機会を伺う、一方恋人丘さとみはその美貌に目をつけた三島雅夫に囲われます(以上事件の真相、過去編)

戸上が迫っているのを知った3人は人違いで無関係の人を殺しちゃって、それが事件の始まり
その場で目撃された戸上には紅蜥蜴の刺青があって、明らかに怪しいので犯人と思われて追われる日々

まあ、つまり
三島雅夫ら3人は口封じのため殺そうとしてるし、戸上城太郎も復讐のため殺そうとしてたりで、どっちもどっちなお話
けど巷では戸上だけが凶暴な極悪人で、三島らは何故か命を狙われる被害者みたいな扱いでお話は進みます

スッキリしないのは戸上城太郎はもちろん、毒茶入れてた丘さとみがいい話風に見逃されてる点
あと取ってつけたように実は隠密してましたの里見浩太郎、都合良すぎでしょ

右門の旦那もなんか冴えないなーって印象が、、、いつもは無能にも思える進藤英太郎が凄い優秀に見えちゃったもん
なんだかんだ正義感あるしちゃんと仕事してるんだよねー、見直しちゃった

なんか不満が多くなったけど、そもそも時代劇、このシリーズ好きなので及第点!
その他良かった点をあげるなら
桜町弘子がかわいらしい、ツンデレが良い
丘さとみのラストの涙目の表情が良い、なんか大人っぽい色気が感じられる役だった

それにしても戸上城太郎が珍しく出番の多い映画だったなー、まさかの丘さとみとカップルとか斜め上攻めてきたなーって
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