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理由のoden8のレビュー・感想・評価

理由(2004年製作の映画)
3.2
朝のワイドショーの事件関係者のインタビューを惰性で観ている感覚かな。
それに、演劇調のエッセンスを盛り盛りにした感じ。
大林宣彦監督ならではの、悪夢の中にいる様な色彩感覚。独創的な映像の切り替えのリズム。それらに、確かにめちゃくそ惹き付けられはするんだけど…。途中で、飽きてもうたわん。
ややダラダラ感が否めないのよねん。
故に、時間と心に余裕のある時に鑑賞すべきでしたわん。

なんせ、登場人物が無駄に多いわん。しかも、その人物達をわりと丁寧に描きはるもんやから…テンポが悪いのねん。
ストーリーの展開に、もう少しメリハリとアクセントを欲してまうよね〜ん。
長さの割に、見終えた後に心に深く刻まれる様なメッセージ性をあまり得られなかったのん。

キャストの豪華さは異常。だけど、良さが発揮されていたかは疑問。

家族と自分。誰かと自分。それぞれの距離感と居心地。それに伴う、それぞれの役割。そんなしがらみに煩わしさを感じる時もあるだろうけど。
それが無くなってもうたり、感じれんくなると。人は幽霊になっちゃうんかな。

Cast(役者·キャラ) 3
Story(物語) 2.5
Architecture(構成) 3
Picture(画) 4.5
Acoustic (音) 3
23-217
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