理由の作品情報・感想・評価

「理由」に投稿された感想・評価

藪の中を彷彿させる。これは解決するけど。
そして岸部一徳は好きなベテラン俳優最後の宝だな、と思った。
本作は宮部みゆきの原作というよりも。
大林宣彦監督の映画作品なのである。

所謂緻密な人間ドラマ、であるわけがない。

夥しい人間たちと、膨大なセリフとカット数。
「事件」に対して目まぐるしく関係者(?)たちのインタビューが流れ、浮き彫りになっていくのは当事者の人生ではなく、その輪郭。周辺のことばかり。

この映画が語ろうとしているのは、東京という街の時間の流れと、その中で失い続けて、現代に呆然と立ち尽くして翻弄されていく、現代を生きるすべての日本人の話である。

老若男女、様々な人たちが一時の繁栄と、それが形骸化していく中で街ごと、ズタズタに壊されていく。
戦争が終わってからの日本が、求めて、求め続けてきた結果の、壊れた人間関係たちの落日のような物語であるが…。

しかし。それでも…という世の中とか社会とか時代とか。そういう大きな流れがあっても。
不穏な空気の中で。様々な閉塞感の中でも。
ささやかにも人間は繋がり庇い合って、最後には「人間舐めんな!」という記録。
身元不明の人間にたどり着くの大変すぎるってのと大山のぶ代さんが出てるのがポイント
最期の犯人が空に飛んでく演出は蛇足かなぁ
stealth

stealthの感想・評価

3.4
107人の証言から組み立てられた撮り方で
最初は警察官に、後半は宮部みゆきをイメージさせる作家がインタビューしているという設定でわざとらしくカメラが入ってくる。
単純なドキュメンタリー方法の中に、色々な要素が入り、初めてみる構成でした。
ミステリーごっこにみたいに自分の中で
勝手に人物相関図を作り上げてしまって
楽しかったです。
独特の暗さと時代によって変わっていく人間の不安定さが見えました。
演技もわざとらしく解りやすく、
それがより一層不気味感を高めていた気がします。
子供という人物達が妙にしっかりして、どこか他人行儀で、でも何故か涙が…って
それがちょうど荒川のその時代を表しているのかな?って思いました。
最後は少し盛りだくさんで、クライマックスだからって盛り上がってるって感じではなく詰め込んだかなぁ?って少し感じちゃいました。
MiYA

MiYAの感想・評価

3.3
原作は大昔に読みましたが、端役に至るまであらゆる登場人物のエピソードを丹念に積み上げるという手法は胃もたれする濃密さでした。本作はあの長大なストーリーを手っ取り早く復習するのには良い素材です。長い映画でしたが、豪華なキャストが入れ替わり立ち代り出てくるので飽きずに見ることはできます(無名時代の多部未華子、宮﨑あおい、加瀬亮らのウブな姿が観れたのは収穫)

事件の背景にある人間関係の希薄化というテーマは古びておらず「擬似家族」の話はやはり興味深い。ただ、あの家族たち1人1人をもっとしっかり描いてほしかったかな。
ka28mar

ka28marの感想・評価

2.1
宮部みゆき 原作
いろんな証言で謎が解明されてくる。
関係者がそれぞれドキュメントのように証言する様子がある。
ありすぎてよくわからんようになる。
TV版の方がわかりやすい。
[IN_mys]
mukomadori

mukomadoriの感想・評価

2.7
長いしインタビュー形式やしながら見してたらついていけんくなって真相あんまり理解せず。でももったいないことしたかなーとは思わなかった・・・

大山のぶ代まで出てきたなw

最後の曲、こわっ
K丸

K丸の感想・評価

3.6
ある事件の全貌、犯行の「理由」が、
様々な証言者達によって次第に明らかになっていく。
そんな映画。

実験的な演出が沢山あって面白かった。

カメラ目線で事件を語る証言者達だったり、
彼らがふと日常生活に引き戻される瞬間だったり、
唐突に、短いカットが沢山挟まれたり、
不穏なBGMがふと流れ始めたり、
物語そのものにメタ的な構造が組み込まれていたり、
これみよがしに章立てや人物説明を明確に提示したり、
エンディングに凄い変な曲を流したり、
とにかく色々なところが新鮮。

唯一にして最大の欠点は、
上映時間が長すぎるというところ。
いくら演出が新鮮でも160分は流石にダレるし、
事件そのものに対しての興味や集中力もなくなってしまう。
結果、「色々分かったんだけど、結局何だったの?」
という具合にぼんやりとした理解になってしまって、
とても残念。
遠い昔にみたことあるのに、原作も読んだはずなのに内容を全く覚えていなかった、ので。
"なんで私が泣かなきゃいけないんだ"って台詞がすごくよかったです。
物事に理由なんてないんですよね。大抵。
雀

雀の感想・評価

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2018:06:18
★★★☆☆☆ アマゾン・プライム。原作は宮部みゆき。
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