エンポリオ

ミスティック・リバーのエンポリオのネタバレレビュー・内容・結末

ミスティック・リバー(2003年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

それぞれの正義の物語。
幼少期を過ごした町で幼かった3人が顔を合わせる。疑惑が更なる疑惑を呼びそして、それぞれの正義が行われる。
監督クリントイーストウッドが贈るサスペンス、ミステリーの要素を兼ね備えた名作。主演助演の各俳優の演技が光る。交錯する疑惑、決して拭い去ることの出来ない過去、男の愛と意地。それらが重なり合って圧倒的な完成度を誇る物語に仕上がっている。
人物間の繋がりや結末までの運び方を想像しながら鑑賞したのだが、終盤に至までのヒントの出し方が小気味良くハッとさせられる真相に連れて行かれるまでが軽快でどんどんと引き込まれていった。
2人の少年の愚かな理由よりもデイブがジミーに語った心の奥底の言葉の方が事件を成り立たせる動機として理にかなっているという展開は文句の付けようがない程良く出来ていたように思えた。様々な思いが巡りに巡って渦中の人物たちを締め付けていくのが分かりやすく表現されていた。
クライマックスのパレードのシーンに込められた意図が読み取れず、その場面の解釈のためにもう一度観ようかと考えさせられる程全体として良く出来ていたように思える。
エンポリオ

エンポリオ