Mariko

御法度のMarikoのレビュー・感想・評価

御法度(1999年製作の映画)
3.2
『新選組血風録』の「前髪の惣三郎」を松田龍平で映画化、と聞いて
興味があったのをようやく鑑賞。

観てみたら「三条磧乱刃」との合わせ技で、個人的にはちょっと無理やり別エピソードを挿入してる感があったので、合わせないで1話45分くらいのドラマにすればよかったのにね、とはちょっと思ったけど、原作に忠実で(セリフがかなりまんま)悪くなかった。

松田龍平は想像通り、アテ書きかというレベルでどハマり。
他は「新撰組」だと思わなければ皆すばらしく適役だったと思うけれど、やっぱり私的にはたけしの土方はちょっとないなあ。そして武田真司の総司は存外(司馬風www)よかった。
で、唸ったのは田代の浅野忠信。原作ではこの田代はいわゆる醜男で、でも何故か惣三郎とそういう関係になってしまうという微妙な役どころなのが、浅野忠信だとあの風貌なのでかなり意味合いが変わってしまって、しかもあんまり「その筋」の人に見えないので、ますます困る。ただ、原作を読んで私は田代の存在に納得がいってなかったのが、これならアリなのかなあどうなのかなあ、とますますわからなくなってしまったわけで、そういう意味の「唸った」。
これで読み返すとどうなるか。読んでみよう。
Mariko

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