ずっと観たいと思いつつ、辛そうなので長らく見送ってきた今作。
いざ観たら思っていた以上に最初っから最後までヒリヒリし続け、これが実話ベースかと思うともう何も言えることはないのだけど、とにかくケイレブ・ランドリー・ジョーンズ凄い。
『スリー・ビルボード』で初めて観た時から大注目してきて、ナイーブでエキセントリックでちょっと変わった人を演じることが多いけれど、今作はそういった怪演俳優の真骨頂というか。
あと今作で凄いのはSE。花火、波、風、芝刈り機、時計のアラーム、虫の羽音、チョップスティックを奏でるホンキートンクピアノ、そして銃声。あらゆる音が(結構な音圧で)画角には収まっていないものまでを含む、主人公マーティンの、「ニトラム」の、心情とそこから生じる行動を表していた。
観るなら、体調のすこぶる良い時を推奨(でないと耐えられない)