コブラ

バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリストのコブラのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

たまたまだったんだけど、この直前に観た「ありふれた事件」も92年生&人間のクズを描いた作品だな。なんかの啓示やろか。

初見。

「汚職警官もの」は数あれど、中でもトップクラスの汚れっぷり。
現場で押収したコカインを売り捌き、家出少女達には目が腐る様な猥褻行為をし、野球賭博で借金を重ねてドン底まで堕ちていく。ハーヴィ•カイテルの怪演。コレやべえ。

赦しについての映画だったかと。ラストには当然に報いを受ける訳だけど、カイテルは(テメーの事は棚上げしつつ)最後の最後で罪人を赦し、ほんの少しだけ人間になって逝く。

描かれている事はホント凄惨に尽きるんだけど、物語としては至極真っ当な事をテーマにしていて、なんつーかドスンと芯のある映画でした。

が、宗教味が強目の語り口なんで、ちょいと理解できない部分もあるというか。
そんなの文化の違いや宗教感の違いで、今作だけでなく外国映画を観てれば大概喰らう事なんだけど、めちゃくちゃ好きになってしまった映画だけにより際立って感じてしまったのかな。


追記
SP101使ってたね。レオンのオールドマンと同じで、やっぱり汚職警官にはステンレスリボルバーが似合うで。

画質粗いDVDで観たから、是非Blu-rayで出して欲しい。
(2023年に4K出る!が国内版出るかなあ、、


追記2
クラック、経口吸引から静脈注射へ。コカインの摂取方法でカイテルの堕ちていく様を描くのも下品だけど上品。
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