バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリストの作品情報・感想・評価

「バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリスト」に投稿された感想・評価

すずき

すずきの感想・評価

3.2
NYの刑事LTは、悪徳変態警官そのもの。
家庭のある身ながら、真面目に仕事しないばかりか、酒とドラッグに溺れ、自堕落に生きていた。
しかも最近は、野球賭博にハマり、ゴロツキ相手への負け分が溜まっている。
そんな中、ある教会でシスターが何者かに暴行されるという事件が起きる…

起・承~~~~・転結ッ!みたいな構成。つまり、クライマックスまであんまりストーリーに起伏がない。
登場人物の心情を、言葉で説明する感じではなくて、細かな仕草や演技で判断するタイプの映画なので、私のような単細胞にはちと難しかった。
だけど、ハーヴェイ・カイテルのドクズな変態ダメ親父っぷりと自滅は楽しめたのでよし。

クライマックスは、溜めに溜めただけあって、結構ガツンと心に来るインパクト!
副題に「刑事とドラッグとキリスト」とある通り、宗教色が結構強い。「沈黙」にもちょっと似てるかも。
色んな意味で、心に来る感じの映画でした。かといって鬱映画、ってわけでもない。

信じていたもの、信じていなかったもの、全てが分からなくなって、怒りや哀しみもごちゃ混ぜになった男の、悲痛な嗚咽。
「レザボア・ドッグス」の時もそうだったけど、ハーヴェイ・カイテルの嗚咽演技好きだわー。

しかし、日本語字幕はイマイチ。
特に酷いのが、シスターが神父にレイプ事件の真実を打ち明けるシーンの一言。
「精液が~」って訳せばいいのに、それがどう考えても普通の言葉遣いなのに、何をトチ狂ったかこのシスター、「ザーメンが~」なんて言っちゃう。
まさか「アーメン」とのシャレなのか!?
otom

otomの感想・評価

5.0
ナメて欲しいのかナメて欲しくないのか良く分からんズタボロの悪徳刑事ハーヴェイ•カイテル。初見なのだが、ちょっとこの作品は凄過ぎる。シスターのレイプ事件と主人公LTの信仰心が軸で話は進む。神に守られながら、破滅に突き進むLTと全てを許すシスター。LTとイエスが対峙するシーンで"今までどこにいたんだ?"と悲痛な叫びを上げるLTは鳥肌もの。そして皮肉なラスト。名作。
Ukiiii

Ukiiiiの感想・評価

-
一言で言えば薬物には手を出すな!
宗教的なとこは置いておいて、とりあえずズルズルの人の生活を体感できます。
LaserCats

LaserCatsの感想・評価

3.5
主人公には全く同情できないんですが、それでも観る価値はあると思いました。カイテルの演技がすごかったです。

このレビューはネタバレを含みます

ヤク中ならず者刑事の内面の葛藤。
ドラッグやアルコールにすぐ逃げてしまい、自分の弱さを自覚しつつ、その救いを神に求める。
もちろん神は何もしてくれない。

自身を強姦した男たちを赦す尼に心の強さを感じる。
その犯人を刑事として捕まえるが、逃すことで同様の赦しを味わう。
それで自分の内面をなんとか救う。
marina

marinaの感想・評価

3.1
ハーヴェイの演技は素晴らしいし、ほんとにラリってると言うかハイというか、イってるようにしか見えない…。レザボアの時も語っていましたが、泣いたりこういう演技はかなり精神的に大変だとか。とにかく悪事ばかり、コカインにヘロインに…狂気じみたヤバイ演技はさすがです。

お話はキリスト教の"赦し"がテーマ。この感じがスコセッシ作品ぽいですし、Mean Streets にも出てくる曲も劇中に使われているし、意識しているのかしら?しかしながらスコセッシ作品と比べたらやっぱりカメラワークの問題か?あまり惹かれない。演技はピカイチだしクズすぎるって笑っちゃうんですけど、ちょっと物足りなさがありました。
keiji

keijiの感想・評価

4.0
ニコラス・ケイジもハーヴェイ・カイテルもちゃんとマジメで腰の低い奴なのが良いなあ ど直球だけど良かった
再見。こんなに宗教的だったっけ。いわゆる贖罪の物語。ハーヴェイ・カイテルが全裸になる映画は基本おもしろい。
RYUYA

RYUYAの感想・評価

3.5
おそらく史上最悪のクソ刑事。
『レオン』のゲイリーオールドマン以上のクソっぷり。

薬漬けでアル中、それならまだしもパーティ帰りのギャルに声かけ「無免許運転見逃すからとりあえずシコらせろ」と世界最強のイミフ発言をかまし路上でマスかいてるハーヴェイ・カイテル。イカれてる。でもイケてる。

そんな彼が、ある修道女レイプ事件を追いやがてイエスに赦しを乞うことになり泣きじゃくる場面がまぁ壮絶。さすがのイエスも既読スルーだった。こっちの方が『沈黙』かも。
腐りきった悪徳刑事である
ハーヴェイ・カイテルの
湿り気を帯び濁った視線が
序盤と終盤でまるっきり印象が異なってくる。
弱い自分を許せなくなり
泣いて慈悲を乞う
ハーヴェイ・カイテルの表情は
人間が内面を剥き出しにする
生々しさがあって強烈な印象を残した。
胸の奥に潜む微かな贖罪への願望を
表面化させるべく
数多の罪を丹念に描写する
監督の真面目でバチあたりな壊れっぷり。
不良がたまにいいことして見直される
みたいなヌルくカワイイもんじゃねえです。
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