道人

蛍火の杜への道人のレビュー・感想・評価

蛍火の杜へ(2011年製作の映画)
3.0
【2013.01.02 TV観賞】

 録画していた『蛍火の杜へ』を見る。「緑川ゆき原作、『夏目友人帳』のスタッフが贈る、もうひとつの妖奇譚」というコピーなので、アニメの夏目が好きな私は楽しみにしていたんですよ。良かったよー。ありがとうTOKYO-MX。

 帰省先の夏の懐かしい雰囲気の中でしっとりと描かれる“恋”の物語。ギンと蛍の距離感がいいのね。蛍「なんかデートみたいですね〜」ギン「色気のないデートですねぇ」から、後年 蛍「ふふ…デートみたいですねぇ」ギン「デートなんですねー」に変わるあたりとか、キュンキュンするわ(笑)。

 異類・異人との恋物語なんで、せつない幕切れなんだけれど、トテトテ動きコロコロ笑う蛍を幼女から少女まで演じた佐倉綾音さんがとてもよくて、いい余韻が残ります。

 あと、『AIR』『ICO』といい、手をつなぐ絵面(特に後ろから見る構図)はなんでこんなにグッと来るのか (ギンと蛍は直接手を繋げないんだけれどさ…)。 原作買ってみよう、うん。
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