このレビューはネタバレを含みます
実家で。
「ソウ」シリーズ5作目。
監督は「アルティメット・サイクロン」のデヴィッド・ハックル。
話は前作のラストから辛くも生還したストラム捜査官(スコット・パターソン「ワールドカップに恋をして」)は同じくゲームから生還したホフマン刑事(コスタス・マンディロア「エクスペンダブルズ・ゲーム」)がジグソウの後継者ではないかと疑いをかける中、5人の男女による新たなゲームが始まろうとしていたというもの。
プライムにて鑑賞。
前作は個人的にかなりいただけない内容だったソウシリーズの最新作。
監督は2、3を手がけたバウズマンから新たなに美術をそれまで担当していたデヴィッド・ハックルが手がけていることで、もしかしたらと期待を込めて鑑賞したんだけど…。
前作よりかは良いけど、うーん、微妙…。
良いところをあげるとするなら、まず主軸の男女5人による主軸のゲームが閉鎖的空間に戻ったこと。
これによって、スリルが戻ってきたーのは良かった。
ステージごとに死者が出て、その死に様も首チョンパから始まり、爆死、感電死と絵的に派手なのも良いね!
まぁ、難点を挙げるなら、5人の共通点がちょい弱いってことくらいかな。けど、そのゲームがジグソウにより始めにアナウンスされた「今までの逆をいけ!」というヒントから編み出される導き出される「5人で協力すれば全員助かる」という結論に至るのは上手かった(それによって最後のヤク中が死んじゃうのもちゃんと効いてる)。
あと、今作のもう一つの主要パートである「第3の男」ホフマンによるジグソウ・ゲームの舞台裏。
なるほど、舞台裏ではこういう暗躍をしてたのねーと時系列が整理された感じ。
こうしてみると、ジグソウ(トビン・ベル「マンソン・ファミリーの休暇」)はアマンダ(ショウニー・スミス「呪怨 ザ・グラッジ3」)に目をかけてはいたけど、実質的なNo.2はホフマンだったんだなー。
「ぼやぼや」って言ってごめん!!
ただ、今作をみると、初代や二代目に比べるとやっぱり普通のシリアル・キラーの域は出てないように感じちゃうのは何故だろう。
ちゃんとゲームのギミックも凝ってるし、上手くストラムをはめて今作でもまんまと生存はしているんだけど…。なんかパンチが足りない。
ラストも暗躍側なのに、ストラムと肉弾戦繰り広げちゃってるし…笑。
なんつーか、今作ゲームの結末にしろ、ホフマンとストラムの最終決戦にしろ、過程は面白くなりそうなのに結末が「あれれ…」って感じになっちゃってるのが惜しい。
もうちょい、やられたっ!感が欲しかったなぁ。
ただ、今作、最大限に褒めるところがある!!
それは3のラストでめちゃくちゃ不満を垂れていた監禁されたジェフの娘のコルベット(ニーヴ・ウィルソン「天才スピヴェット」)がちゃんと解放されてたこと!!
…良かった〜!!
いやー、やっぱり子どもを巻き込んじゃいけないよ、うん。これは良かった。取り戻した!!
こうやって書くと、ホフマンがちょっと良いやつに(助けることで名声を勝ち取ってるから打算的なのはわかるが)感じてくるのが不思議…笑。
次はもうちょいスマートなとこ見せてくれっ!頑張れホフマン!!