トムヤムくん

地上最大のショウのトムヤムくんのレビュー・感想・評価

地上最大のショウ(1952年製作の映画)
3.1
『フェイブルマンズ』でスピルバーグが幼少期に夢中になった映画として紹介された作品。第25回アカデミー賞では『真昼の決闘』や『静かなる男』を差し置いて作品賞を受賞。この結果は未だに賛否分かれている。

正直これに感じては、上記2作が票割れを起こしたことはもちろんだが、当時テレビが台頭してきた時期ということもあって、派手な娯楽大作映画が持て囃された節は少なからずあると思う。あとは無冠の巨匠セシル・B・デミルへのお詫び的な意味合も兼ねてそう。

あらすじはざっくり、世界最大のサーカス一座の人間模様。ベタすぎると言っていいほどベッタベタな物語を、サーカスという華やかさで誤魔化している。大作映画らしい派手な演出や、ハラハラドキドキするような展開も確かにあるにはあるが、別にこれはサーカスという見世物の魅力であって、映画という見世物の魅力ではないなと思った。