らんらん

次男坊鴉のらんらんのレビュー・感想・評価

次男坊鴉(1955年製作の映画)
3.0
市川雷蔵主演のモノクロ時代劇、恋愛メインのお話
ヒロインは瑳峨三智子、その他の出演は香川良介、荒木忍、富田仲次郎、上田寛ら

【あらすじ】
かつての隆盛は見る影もなく落ちぶれた荒木忍の一家は富田仲次郎の一家に侵略されるがまま
その没落の原因となったのが市川雷蔵の不在である

雷蔵がめっぽう強かったため一家には手が出せなかったのだが、荒木忍の娘(瑳峨三智子)の婿の座をめぐる争いを避けるため旅に出てしまったのだ

そんな落ちぶれた一家のピンチに雷蔵は帰って来た、都合よくお婿さん候補が死んでしまったので雷蔵は瑳峨三智子と一緒になり一家を継ぎ何もかも良くなると思われたのだが、、、

実は雷蔵は3000石の旗本の次男坊だったのだ!都合良いタイミングで当主のお兄さんが死んでしまったので嫌々ながら雷蔵が跡を継ぐしかない
ようやく結ばれようとしていた2人だがまた離れ離れに

雷蔵は日光営繕奉行の任を引き継ぎ忙しい日々
その任務が済み次第瑳峨三智子を迎えるつもりでいたのだが、叔父の香川良介はお家のためと2人の手紙を握りつぶし遠ざける

さらにはまたもや雷蔵がいなくなったので富田仲次郎らはやりたい放題
瑳峨三智子は様々な心労が重なり病で倒れてしまう、すれ違い続ける2人の結末は、、、

【感想】
うーーん、なんか変なストーリー
序盤はふつうに股旅ものだったのががらりと変わる
一応ハッピーエンドだけどスッキリしない、強引だと思う
そもそも雷蔵のキャラクター設定が非現実的すぎる

良かった点
上田寛のコミカルな演技、名前はなんとなく見たことある気がするってくらいで、今回初めて認識した俳優さん

あとは瑳峨三智子の美しさ、かわいらしさ、妖艶さ
儚げにしなだれる姿が素晴らしい
常に雷蔵にピッタリくっ付いて、何かと手を繋いでるシーンが多いのも印象に残る
雷蔵にイチャイチャ出来る瑳峨三智子も、瑳峨三智子にそんなことしてもらえる雷蔵もどっちも良いなーって

それにしても、今更気付いたんだけど瑳峨三智子って雷蔵の相手役多いですね
大映の女優さんってイメージは全然ないのに10本以上共演してるみたい
ツンデレが魅力的で好きな女優さんです
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