メル・ブルックス国内未DVD化作品3作のうちの一つ。
字幕版VHSは高値なので、同時に出ていた吹替版の方で鑑賞しました。
面白い。レスリー・ニールセンのドラキュラもメル・ブルックスのヴァン・ヘルシングも愉快だけれど、この映画で一番活躍するのはピーター・マクニコルのレンフィールドですね。吹替を広川太一郎がやっていて、お得意のダジャレ連発で盛りに盛っていて最高です。
映画は余裕というのか、ガッツいて前のめりに笑いを取りに行かない、まあ言い換えれば緩いのだけれど、その緩さ加減、巣の入り加減が絶妙で、ベテランしか出せない間合いの、肩の力の抜けた可笑しみがあります。私は、ドラキュラが同じ部屋にいる二人の一方だけに催眠術をかけようとして上手くいかないドタバタと、レンフィールドが虫を食べていないと食べながら頑なに否定するくだりが、くだらないなあと特にお気に入りです。アン・バンクロフトの怪演も楽しいですね。
VHSには映画前にメル・ブルックスの日本向けインタビューがついていて、オナラ・ネタで笑いを取る揺るがぬ下ネタ精神に感じ入りました。