三隅炎雄

ヴァン・ヘルシングVSスペースドラキュラの三隅炎雄のレビュー・感想・評価

1.9
『ドラキュラ/デメテル号最期の航海』はデメテル号の船旅を『エイリアン』的に描いた作品だったが、19年前のこれは宇宙舞台のモロ『エイリアン』で、宇宙船デメテル号の中を古風なドラキュラがマントをヒラヒラさせながらウロチョロする超低予算映画。アンドロイドもしっかり出てきて、苦笑いしてしまった。廃工場みたいな場所をロケして宇宙船内に見せようとしているが、美術に金をちゃんと払ってないのか、監督にあまり人望がないのか、スタッフに意欲なく工場にしか見えない。低予算は仕方ない(とは言え程がある)が、細部に熱情が見られないのは寂しい。せっかく前の乗組員役にウド・キアを引っ張ってきてるのにな。こういうのは好きな人間がワイワイ集まって作ってなんぼだろう。
三隅炎雄

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