千年女優

メランコリアの千年女優のレビュー・感想・評価

メランコリア(2011年製作の映画)
4.0
惑星「メランコリア」が急接近して衝突による世界の終わりがにわかに現実味を帯びる地球。鬱病に苛むコピーライターで、恋人マイケルとの結婚を決めるも披露宴当日も奇行を繰り返して周囲を悩ますジャスティン。彼女やその真面目な姉で天体観測が趣味の夫と一児を授かったクレアらの言動とやがて来るそのときを描いたドラマ映画です。

パルムドールを獲得した『ダンサー・イン・ザ・ダーク』を始め作家性の強い作風が物議を醸すラース・フォン・トリアーが、自らの疾患を機に制作した『アンチクライスト』に継ぎ『ニンフォマニアック』へ続く「鬱三部作」の第二作で、曰く「甘いクリーム上にクリームを重ねた女性の映画」が批評家や観客の賛否両論を呼び起こしました。

「悪いのは全部君だと思ってた。狂っているのはあんたなんだってつぶやかれてもぼんやりと空を眺めまわしては聞こえてないふり。世界の終わりはそこで待ってると思い出したよに君は笑い出す。赤みのかかった月が昇るときそれで最後だと僕は聞かされる。やってくる時を待ち焦がれている」世界の終わり(THEE MICHELLE GUN ELEPHANT)
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