くろきつ

アイデンティティーのくろきつのレビュー・感想・評価

アイデンティティー(2003年製作の映画)
4.1
降り続く大雨によって隔離された人里離れたモーテルで起きる不可解な惨殺事件の数々を描いたサイコサスペンス。

どんでん返し系の名作サスペンス。何も知らずに観たら相当な衝撃度だと思う。主演を務めるのは「コン・エアー」に出演しているものの最近ではあまり目立った活躍のないジョン・キューザック。恐らく今作が代表作なのだと思う。監督は「ニューヨークの恋人」や最近では「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」のジェームズ・マンゴールド。個人的にはあまり失敗している作品がない印象。今作も例外ではなく映画らしい映画だった。観やすいテンポ感や丁寧に張られた伏線は監督の腕が確かな証拠だろうと思う。比較的に短い映画なので気構えることなく観れると思う。ある程度の映画通ならばこの結末はよくあるように思えるかもしれないけれど、その結末に辿り着くまでの過程が素晴らしかったと私は思う。結末はよくも悪くもハリウッドのサスペンス映画といった感じ。丁寧な伏線なので観ていて混乱するようなこともなく非常に観やすい映画だった。
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