このレビューはネタバレを含みます
グンマノ女子ラッパー入江ライム
2010年、製作、脚本、プロデュース、監督入江悠。
自主ながらも驚異の注目度。
埼玉からヒップホップをユーモアでオリジナリティ溢れた地方野郎どもの青春模様を交えた前作「サイタマノラッパー」
全国順次公開で、各界有名人のレペゼン、レコメンに包まれた入江監督。
我が県にも本作上映され、泣く泣く見られずDVD鑑賞となりました。
前作よりも本作、パワーアップというか、キャラクター多勢に女子力挫折感アップで泣けて、笑えて面白かったです!
正直「1」より本作の方が好きです。
1の駒木根君ちょこちょこと関わってきます。入江監督が好きな「トラック野郎」シリーズとか「まむしの兄弟」シリーズのような主役がストーリーテーリングの脇にまわる作風を踏襲しています。
物語は、前作の主役二人が伝説のラッパー群馬の先輩をおがみに上陸。そこで、群馬の女子ラッパーと出会います。さてグンマの女子ラップとは、これいかに?
確かに本作、やはりどっこい自主映画。聞き取り難航とか、カット割り少ないとか、自主ぽいとかありますが、まあまあそこが本作の持ち味とみたいところです。
本作の魅力は、なんといってもアメリカの音楽「ヒップホップ」
それを日本の地方都市で
オリジナリティ溢れるヒップホップを青春物語に昇華させて描いたことにあります。
その独創性を強く褒め称えようじゃありませんか!
たしかにたしかに、、、ヒップホップに馴染みがないとはっきり言うと
「意味わかんねぇ」というのが、あるのかなと。
韻を踏む、リリック、日常ラップ、DJ等々わからないと厳しいもんがありますかね。
中盤のビハクの悲しみのうすら寒い引きの絵、liveに笑い
その後の崩壊ぶりに少し涙ぐみ
ラストの長廻しのしめやかなラッピンからのPVエンドロールにあついラッピンからの心地よいエンディング、ファーストより断然良かったです!
1は地味にラッピンしたフロー
2は、ワイワイラッピンでオリジン度が増したフローでありました。
安藤さくらさんも脇でしたが良かった。
主役のおかっぱの子も良かったですね、アップの泣きシーンとっても良かった!
♪シュッシュッシュー
ビィーハクゥ
という事でかつてヒップホップがより好きだった中年の私にとっても面白かったです!
敏感に響くヒップホップをネタに
地方都市群馬の青い春具合を切り取った入江監督!
グンマノ女子ラッパー入江フローに
耳を貸すべき!
是非チャケダーよろしくっ!
かつての、そしていまもリスナーな皆様に、グンマノ女子ラッパー入江フロー
ようチェックだとおもいます。
追伸
日本のヒップホップ
いとうせいこうの「メッセジ」
ファッションカリスマから今や文化人ぽい感じ藤原ヒロシ、高木完、いとうせいこう率いるタイニーパンクス
高木完プロデュースECD
ECDプロデュースのヒップホップイベント
「ホームベース」のちに
それは「さんぴんキャンプ」へ
と日本のヒップホップが好きだった自分には、
サイタマノラッパーのオリジナリティの素晴らしさは、
もっと評価してほしい。そしてかつてのラッパーが、サイタマノラッパーメンバーと共演してほしいですね。ウタマロさんとかとラップ対決してほしいなぁ。