久しぶりに深く感動する映画を観た気がした。刑務所、死刑囚、看守、このキーワードだけで今まで何とはなしに避けてきたのが実にもったいなかった。
スティーブン・キング原作のファンタジー小説で話題となった作品を映画化したものだが、実に映画としての完成度が高い。
トム・ハンクスの演技がたまらなく心に迫ってくる。死刑囚、ジョン・コーフィーと看守主任ポール（トム・ハンクス、マイケル・クラーク・ダンカン）のやり取りがとても心に沁みた。
びっくりしたのはファンタジー要素。まったくもって予想していなかったため、最初は驚いた。しかしストーリーが進むにつれて、生み出される奇蹟に心が次第に奪われていく。
やはり最後の30分だった。涙なしではとても見られない。人間とはどうして愚かなことを繰り返してしまうのか、いまも毎日流れてくる世界中のニュースに心が痛む。そしてジョン・コーフィーとポールの最後の場面は号泣。とても心にズシンと響いた。
3時間と長時間の映画だったが全く長さを感じさせないストーリー展開も素晴らしかったし、俳優陣の演技（特にトム・ハンクス）、映画の映像、音響、すべて素晴らしかった。
映画って素晴らしいんだと、心から思えた一作です。
