kanegon69

さようなら、コダクロームのkanegon69のレビュー・感想・評価

さようなら、コダクローム(2017年製作の映画)
4.3
エド・ハリスが大好きで目に留まったこの映画。やはりとても渋い演技をしてました。

不器用で不愛想な世界的写真家の父。母親の葬式にも顔を出さず、息子を弟夫婦に預けたまま世界を駆け巡っていた。親子の確執は決定的だったが、父の余命があと数か月という所で再会し、コダクロームという古いフィルムの現像をするためにカンザスに向けて旅立つことに。

頑固な親父。口は悪いし優しい言葉一つかけられない。そんな親父はきっと心の中でもっている愛情をうまく表現できないんだなと感じていました。エド・ハリスの演技で、愛想のないふりをしていながらも微妙に反応を見ている姿、徐々に時が迫るにつれて変化していく演技がとても素晴らしかったと思います。最後の最後でちゃんと心がつながったのがとても心に残りましたね。親父の死後に現像されたフィルム。最後は思わず涙です。
kanegon69

kanegon69