普段映画を楽しんでいる自分がいかに映画音楽に感情を揺さぶられているか、よくわかりました。こうして舞台裏を見ると、ひとつひとつの映画というのは実に様々な要素が絡み合ってできており、特に最近の名画については、映画音楽の要素が成功の秘訣になっているんだと思いましたね。
映画音楽を聴くと、あの名シーンが蘇る。確かに脳に刻まれているらしい。あのときあの迫力のサウンドがなかったら、あのときあの切ないピアノの音がなかったら、そう考えると、映画のもつ聴衆を感動させる力を2倍にも3倍にもするというそんな素晴らしい力をもっているんだと思います。
感動した映画、ついつい役者さん、監督さん、テーマ曲がぐらいしか強く意識していなかったのですが、知らない間に潜在意識の中で映画監督の意図を強く反映して感情を揺さぶられていたのは、映画音楽の影響が大きかったんですね。
数々の名画のいい場面と音楽が聴けたのが楽しかったのと、音楽が及ぼす脳内の影響部位がセックスやチョコレートと一緒というのもびっくり。映画音楽に携わる人間のプロフェッショナル・マインドにも感服しました。