のんchan

戦火の馬ののんchanのレビュー・感想・評価

戦火の馬(2011年製作の映画)
4.2
スピルバーグ監督作品の鑑賞19本目。
まだ全てのスピルバーグ関連作品の1/3もいきません💦

この作品は戯曲化をスピルバーグが惚れ込んで映画化にした作品。

馬🐴映画にハズレ無しな感じはあれど、こちらは主演がジョーイというそれはそれは賢いサラブレッド🐎です。
まるで童話を子供に読み聞かせているような分かり易い作りでした。

ジョーイが産まれたところから始まるが、時代は第一次世界大戦が勃発する。転々とするジョーイに絡む登場人物の思いを通し、馬が人間に価値をもたらす存在であり、人の人生をも変えていく大切な繋がりを描いている感動作でした🌟


ジョーイは小作農家の息子アルバートにより愛情たっぷりに育てられるが、戦争によりイギリス軍大尉へ譲られていく。
イギリスからフランスの戦地へ渡り、ドイツ軍の野営地での激しい銃撃戦の中、ジョーイはドイツ軍に捕まってしまう。
そこから若い兄弟に連れられてこっそり逃げたものの、兄弟は殺される。置いてきぼりのジョーイはジャム農家の祖父と孫娘によって守られる。しかしまたドイツ軍に連れ去られる。
サラブレッドが戦火の中を逃げ惑い、傷だらけになり目を覆うばかりの光景があります(作品は動物愛護協会の立ち会いで撮影している)
その後、傷だらけのジョーイは役に立たないと射殺されるところを、なんと奇跡的にアルバートが兵隊になっていて再会を果たす。


ジョーイはアルバートの父親が過去の戦争で貰った名誉の大隊旗🚩をずっとお守りのように繋げていくのです。思い出を伝えていく役割として実に感動的な繋がりを感じさせる🚩でした。


スピルバーグらしい画作りが素晴らしい。クレーン撮影がふんだんに使われて効果的。1つ1つのシーンは切り取って絵葉書になりそうな美しさがありました。

衣装は博物館で調べられ、当時の糸の種類にまで拘った軍服や市井の人々の衣装も再現されていました。


主演は馬ジョーイ。
脇役が人間(リレー方式のように出てくるのも見どころあり)
アルバート(ジェレミー・アーヴァイン)
アルバートの父(ピーター・マラン)
アルバートの母(エミリー・ワトソン)
イギリス軍大尉(トム・ヒドルストン)
少佐(ベネディクト・カンバーバッチ) 
ドイツ軍兵(ダフィット・クロス)
ジャム農家(ニエル・アレストリュプ)
イギリス兵士(トビー・ケベル)
イギリス軍曹(エディ・マーサン)



※uchiさん、ありがとうございました✨
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