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ソドムの市のneroliのレビュー・感想・評価

ソドムの市(1975年製作の映画)
3.6
■パゾリーニ監督、撮影直後に謎の死■
 
 
本作は、性的な描写やスカトロ(糞尿愛好症)描写など倒錯した描写が多く、見るのにかなり勇気が必要でした。
 
でも見てみて、思っていたよりは大丈夫だった?!
 
スカトロ描写のお食事シーンは、今でも思い出して吐き気がするけど、笑
 
 
しかし、意外に音楽がステキなのです〜♪
 
何なのでしょう?
この素敵な音楽と倒錯的な映像の組み合わせ、不思議な感覚〜
 
 
 
この作品自体は、社会風刺映画と言われており、スカトロ描写は、消費文明、飽食を批判。
そして、経済格差を批判している。 
 
 
1975年11月2日、本作撮影直後に、パゾリーニ監督は轢死体となって発見された。
 
同監督と同性愛関係だった少年が犯人とされたが、実際は、ネオ・ファシストの関係者数名らしい。
 
 
 
 

■原作はフランス革命時の貴族、マルキ・ド・サド氏の作品■
 
 
本作、パゾリーニ監督の空想かと思っていたら、原作があるのですね〜
 
マルキ・ド・サド氏作「ソドム百二十日あるいは淫蕩学校」 
 
 
 
マルキ・ド・サド氏は18世紀の貴族、小説家。
 
サド氏の作品は、暴力的なポルノグラフィーを含む為、刑務所と精神病院に長年入っていたらしい。
 
「サディズム」という言葉は、彼の名前に由来するという。
 
 
パゾリーニ監督以外、ルイス・ブニュエル監督、ロジェ・バディム監督らが、彼の小説を映画化している。
 
 
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