マッサージ屋

座頭市のマッサージ屋のレビュー・感想・評価

座頭市(1989年製作の映画)
4.0
牢から出た市(勝新太郎)はかつて世話になった儀助(三木のり平)の家に行き博打で遊んでいた。
その漁村は親分を殺し跡目を継いだばかりの五右衛門(奥村雄大)一家が取り仕切っている。
派手に博打で勝った市は五右衛門の手下に命を狙われるが・・・。

勝新太郎版劇場シリーズ26作目にして最終作。
25作目から16年ぶりに公開されたらしいです。

製作途中に真剣で死んでしまった事故でワイドショーやニュースに取り上げられてたのは憶えてます。
勝新太郎の豪快で破天荒な面がよく言われてましたね。

この作品は勝新太郎自ら監督したものでどうやら脚本もまともに無い状態だったらしいですね。
前半に出てくる樋口可南子演じる女親分おはんも後半は全く絡まない(笑)
露天風呂で勝新太郎と濡れ場までやってるのに。

後半は当時15歳の新人女優さんに乳首まで出させているという演出。
豪快過ぎる(笑)

確かにメリハリは無い流れではありますが、血のりの凄まじさや腕の切断などスプラッター度はハンパない!
作品中の鬱蒼とした雰囲気もたまらないものがあります。

そして殺陣シーンのハイスピードは驚きますよ!
白髪がまじりだした勝新太郎が、若い頃と変わんない動きだからねぇ。

まだ続編は作りたかっただろう故人ですが、集大成としては申し分ないデキだと思います。