けんざ

タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツらのけんざのレビュー・感想・評価

4.0
「スプラッタは笑えるくらいバカバカしくしたほうがいい」というのが自分の持論で、この映画は見事にツボにハマり、最初から最後までゲラゲラ笑いっぱなしの快作だった。

一般的にB級映画は予算が足りないのでアイデア勝負となる。『13日の金曜日』や『悪魔のいけにえ』などの有名ホラー映画の視点を少し変えてみるだけで、こんなに面白くなるとは思わなかった。まさにアイデアの勝利。バカンスの最中に殺人鬼に襲われる学生グループは、いつまでも被害者ヅラしてんじゃねーよって話だ。

デイルがアリーに対して「君達みたいな陽キャは非モテを気持ち悪がってコミュニケーションすら取ろうとしないんだ」と本音をぶちまけるシーン、あまりに共感できすぎて笑いよりも悲哀を感じた。いざモテるようになったら偉そうに講釈垂れてるのもリアルで腹立つ。
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