けんざ

ゴーストワールドのけんざのネタバレレビュー・内容・結末

ゴーストワールド(2001年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

我が道をいくオタクでも取り残されてしまうのは怖い。この歳になると1人で生きていける人間は本当に強いなと思う。コンビニ常連の厄介野郎レベルまで割り切れれば人生楽勝なのに。

社会不適合者だと思っていた仲間たちが次々と社会に迎合していって空っぽになった世界、モモを思い出す。イーニドは自己中で歪な愛を振り撒いて理想の世界を維持するのに必死だったけど、結局誰にも相手してもらえないことに気づいて、皆が大騒ぎしてくれるだろうとこっそり期待しつつも、10年後くらいに「あ〜そんな子いたわ、今何してるんだろうね」と回想される程度の失踪で終わる(のだと思う)。こんな話がいくつ社会に転がっているんだろう。変人だらけでシニカルなユーモアに満ちた前半とは打って変わり、後半の落伍者を突き放した感じにはゾッとする。

ソーラ•バーチは何故毎回拗らせて変人に引き寄せられてしまうキャラなのか。アメリカンビューティーのおっぱいの衝撃は忘れません。シーモアは高田健志にしか見えなかった…
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