真っ黒こげ太郎

タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツらの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

4.8
多忙&夏バテで、一週間近く映画見れなかった…。
この間更新停滞してたのにまたしてもやってしまった…すまん。

このままではいかん!どげんかせんといかん!ってことで久しぶりにスラッシャーホラー絡みの作品を見るぜ!!!!

思いっきりコメディだけどな!!!w



幼馴染で仲良しの気のいいボンクラ中年オヤジ2人組、タッカーとデイルは念願の別荘を手に入れ、そこで休暇を取ろうとしていた。

しかし、丁度近くのキャンプ場に遊びに来ていたおバカな若者グループに殺人鬼と勘違いされてしまう!
その場所は、かつて殺人事件が起きた曰く付きな場所だったのだ。
(タッカーとデイルは知らなかった様だが。)

更にタッカーとデイルが川で溺れかけた女子大生を救出した事から若者グループは「ヤバい連中に仲間が攫われた」とますます勘違いしてしまう。
更に偶然に偶然が重なりまくって若者グループが次々死にまくったり、おバカな若者グループがタッカーとデイルに襲い掛かったりで、ボンクラオヤジ2人組はエライ目に遭うのだった。



休暇の為に山奥の別荘に来たボンクラオヤジ2人が、アホな若者グループに殺人鬼と勘違いされ大騒動に発展するホラー・コメディ。
有名なホラー映画(特にスラッシャー系のホラー)のオマージュに溢れた愉快な血まみれホラーコメディだ!!!
ご近所のレンタルショップでレンタル落ちDVDが売られてたので、この機会に購入&鑑賞。


今作はホラー映画でよくある「若者達が山奥に遊びに来たら、そこには殺人鬼が!」的な良くある展開をベースに「山奥の別荘でのんびりしてた気のいいおっちゃん2人が殺人鬼に間違われる」という展開に仕上げてある。
そしてホラー映画のお約束として、「若者側が決死の反撃に出るも返り討ち」な展開をイジって、「若者の決死の攻撃が裏目に出て自☆滅!」という展開を描いていく。

すれ違いまみれの自滅劇はどれもバカバカしくて愉快。
自滅する若者達にビビりドン引きするボンクラオヤジ2人や物凄い勢いでアホをかましまくる(オヤジの一人と仲良くなる1人除いて)若者グループのボタンを掛け違いしまくったドタバタ劇は見てて楽しい。
王道なホラー展開をパロったストーリーの時点で愉快だが、お話もしっかり作られていて最後まで飽きさせない。
「13日の金曜日」や「悪魔のいけにえ」等のスラッシャーホラーのパロディが味付けレベルで巧みに散りばめられてるのも見事。
(思いっきりネタにはしてるが、上手くオマージュしている。)
コメディ一等辺ではなく、ちゃんと残酷描写もコメディ成分を損なわない配分で上手く配置されているのでスプラッター映画好きとしても好感触。
特にウッドチッパーの件はベタながら笑えるぞ。w
(「大丈夫か!?」大丈夫なワケあるかい!w)

後半は驚くべき真実が明らかになり、ストーリーを盛り上げてくれる。
ボンクラ主人公達の成長もしっかり感じられるから、クライマックスの展開は意外にも燃えるぞ!!!w

難点としては若者がバカすぎる上に余りにも自滅するので無理があったり、クライマックスで明かされる真実が唐突気味だったりするのは否めないが、内容自体が面白かったのでそこまで気にはならんかったぜ。w


スラッシャー映画にオマージュを捧げながらもしっかりリスペクトして、単体のホラー・コメディとしても作りこまれた、ホラーコメディの傑作!!!!!
この手のスラッシャー映画好きなら、笑いながら楽しめると思うので、是非!!!オススメ!!!