ろく

MEMORIESのろくのレビュー・感想・評価

MEMORIES(1995年製作の映画)
4.0
初見は池袋の文芸坐で。当時かなりの高評価もしたけど久しぶりに観てその気持ち継続。

1 彼女の想い出
うーん、好きよ。こんなSF+ゴシックホラー。記憶だけはいつまでもじゃないですか。最後の救いのなさも大好き。

個人的に思ったのはこれ、シャラマンあたりで映像化したらどうなんだろうと思ってしまった。アニメも悪くないけど、美しい彼女が急に色褪せてあああという感じになるのも観てみたい。とくに朽ちるシーンとか実写でありなんじゃないかなぁ。

2 最臭兵器
大友脚本の本作は実に大友らしい1品。大友というと「AKIRA」や「童夢」が思いつくけど僕は「ショートピース」のような人を食った作品のが好き(SFよりそっちのが好きかも)。今作もなんとも悲劇なのにおかしくてしょうがないのが楽しい。悲劇は引いて観れば喜劇だからな。

絵がいかにも大友なんでそれも好きかもしれない。これだけ汚らしいのにひまわりが咲いているシーンなんかベタだけど嬉しくなってしまう。

3 大砲の街
昔観たときはぴんと来なかったんだけど、それなりに知識も増えた今になってみるとリアルな寓話で好き。ファンタジープロレタリアアニメ。戦争は日常になってしまった時点で「怖くない」。

タッチはエントツ町のプペルだけどあの映画よりこっちのほうが断然好きだ。優しさは肯定(強制)してはいけない。何もなくても「優しい」と思えるのが「優しさ」なんだ。

というわけでだーいすき。あれ、でもりんたろう監督のはなかったっけ?と思ったら違う作品だった。全く鳥頭。
ろく

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