にっきい

MEMORIESのにっきいのレビュー・感想・評価

MEMORIES(1995年製作の映画)
3.3
大昔に友達がレンタルして来て見た『AKIRA』の大友克洋のオムニバス映画。
1週間限定でリバイバルされたので観て来ました。

Episode 1 彼女の想いで
宇宙ゴミの処理をする作業船コロナがSOS信号を受ける。
早く帰りたい所だが救難信号を無視するとかなり重い処罰を受けるので仕方なく探索に向かう事に。
しかし発信源はサルガッソーと呼ばれる宇宙船の墓場で…、って話し。
脚本と設定を今敏が担当。
次第に幻想に現実が侵食される今敏らしいSFスリラー。

Episode 2 最臭兵器
製薬会社の研究員の田中は風邪をこじらせふらふらな状態で出勤する。
同僚から所長が解熱剤の新薬の試薬を持っていると聞き、試しに飲んでみると…、って話し。
"赤い瓶の青いカプセル"と言われたのに"青い瓶の赤いカプセル"を飲んじゃう典型的なコメディ。
実は人体から強力な臭気を放つようになる薬物で、彼の行く先々でパニックが起きる。
そんな危険な薬を机に置いてるのもおかしいし、本人が自分のせいだと気付かないのもおかしいけど、そこはコメディなので。
初めて見た時はこれが1番面白いと思った。

Episode 3 大砲の街
目覚まし時計で目覚めた少年が、大砲の砲弾装填係の父親と共に家を出て学校で大砲に関する勉強をして、母親は砲弾工場で働き、父親は敵移動都市攻撃の為に砲弾を装填して、1日の勤めが終わる話し。
これは明確なストーリーはなく淡々と繰り替えされる日常を描いた作品でした。
誰と何のために闘ってるのかも知らず、大砲を撃ち続ける日々。
絵巻物のように流れる映像を作りたいと言う事で全編ワンカットで撮影されています。
後に『この世界の片隅に』を監督する片渕須直が全編ワンカットと言う難題を実現させたらしい。




*********鑑賞記録*********
鑑賞日:2024年9月16日
鑑賞回:16:00〜18:00
劇場名:アップリンク京都
座席情報:screen1 H-8
上映方式:2D
レーティング:G
上映時間:113分
備考:割引
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