カオリ

独立愚連隊のカオリのレビュー・感想・評価

独立愚連隊(1959年製作の映画)
3.8
あんた、ぱかたねー!

日中戦争末期の北支戦線が舞台。
戦中映画でありながらコメディ風にはじまる前半でガッチリ引き込まれ、中盤からはサスペンスや西部劇要素まで出てきてもうガチガチに面白い。

1959年に公開された映画で、当時から支持されたという点でも、リアルであることが伺える、そういう意味でも価値のある作品です。

暗くネガティブで反戦的なメッセージ性が必然ともいえるような多くの現代戦争映画とは違い、コメディタッチでテンポよく、ネガ要素少なめに明るく描かれているのが特徴的です。

リズム感が素晴らしいのは編集の旨さもあるでしょうけれども、主演の佐藤充のリズムが映画のリズムになっているのか?映画のリズムに佐藤充が合わせたのか?わかりませんが、いずれにせよ凄いシンクロ感。

気になって調べたら佐藤充さんは和製ブロンソンとも言われていたようです。確かに雰囲気ちょっと似ている…!
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