改名した三島こねこ

探偵はBARにいるの改名した三島こねこのレビュー・感想・評価

探偵はBARにいる(2011年製作の映画)
3.3
「え!!大泉洋でシリアスを!?」

「出来らあっ!」

サスペンス版水曜どうでしょうかと思ったらそんなことはなかった一作。大泉洋が登場するのでたしかにコミカルなシーンはあるのだが、冒頭の犯行や高嶋政伸の殺戮シーンなどはかなり血生臭く、全体的にきっちりシリアス。

『シティー・ハンター』×『TRICK』

これがおそらくイメージとしては近いのではなかろうか。作中の引用も含めるならば『ゴッド・ファーザー』あたりも意識しているかも。

ラストシーンの花吹雪はかなりグッとくる演出。華美な劇場と硝煙の香のアンバランスなマッチングはコルレオーネファミリーを引用するだけの監督の趣味がうかがえる。

高嶋政伸のメイクがどうやっても『MOZU』の東和夫になろうとして川谷絵音になったようにしか見えない。合掌。