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マイマイ新子と千年の魔法のマッサージ屋のレビュー・感想・評価

マイマイ新子と千年の魔法(2009年製作の映画)
4.0
昭和30年代の山口県防部市。
自然が豊かで水田が多い田舎で小学3年生の青木新子は祖父達と暮らしている。
平安時代から由緒ある街という事を祖父から聞き新子はその時代に想いを巡らしていた。
ある日、東京から島津貴伊子が転校してきた。
クラスメイトに馴染めなかった貴伊子に新子は逆に興味を持ち、やがて2人は仲良くなっていき・・・。

『この世界の片隅に』片渕須直監督の2009年の作品。
私が生きてきた時代よりかなり前の話ですが、ノスタルジックな思いにさせられます。
ほのぼのとした穏やかだった日本の風景といいますか。
想像力豊かな新子のイマジネーションで平安時代の生活がちょいちょい入ってくる。
本当に魔法を使ってるわけでないので、同じ場所の今と1000年前に思いを馳せようという発想は素敵です。

そんなほのぼのとした流れから一転終盤は衝撃的な展開に。
あまりにも重い話に呆気に取られてしまった。
でも子供同士で納得しようという場面が、ね。
新子がタツヨシにかけた言葉でウルウルきてしまいました。

なかなか素晴らしい作品です。