明石です

あこがれの明石ですのレビュー・感想・評価

あこがれ(1958年製作の映画)
4.0
早く大人になりたい子供たちが大人カップルの恋路をあれやこれやと邪魔立てする話。オムニバム映画の一篇として、脚本なしに全編アドリブで製作されたトリュフォーのデビュー作。文学的な気取りが目立ち、まったく満足できなかった、と本人は語るも、どこにでもいる子供の残酷さへの温かい目線が良い。またDVDに一緒についてきた、トリュフォーの映画観が垣間見える貴重なドキュメンタリーも見ものでした。特に彼が先達としたルノワールの作品への所感。「ルノワールが決して間違えることのない理由は、常に単純さと人間への思いやりの中に解決策を求めるからだ。彼はスタイルを作ろうなどとはしない」しかしヒロインの形の綺麗なお胸へのクローズアップが執拗ですなあ笑。少年は大人の女性のどこを見て大人の女性としているかがよく分かるでしょうということなのかしら。
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