2018年 111本目
ロシアのオーケストラの人達のお話。クラシックが好きで良く演奏会にも出掛ける人間が観ると、作中の数人に対してガチの殺意を抱くかも？という珍しいタイプの映画。ジャンルはコメディのはずですが、笑いとイライラの同居が凄い。
ってくらい展開が強引なので、最初からそういうファンタジーだと思えば大丈夫。30年もブランクある年寄り達が毎日練習してる現役の楽団より腕が上とか、どこの達人伝説？と思うはずですが、これがカンフー映画だと、若造をジジイが音も無く倒すと「おおぉ！TATSUJIN!!」とか盛り上がってしまうはずなので、脳内でファンタジーカンフー映画に変換すればイケます。
一応仕事として受けたはずなのにパリまで渡ったのにリハもせずに飲み歩いたり観光したりする適当過ぎる楽団員も「遊んでるように見せかけて実はめっちゃ裏で修行して最後に主人公を助けるTATSUJIN!!」と脳内カンフーに変換したらイケる！
ラストの演奏は勿論素晴らしいんですが、それはチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲が世界三大ヴァイオリン協奏曲と言われる程素晴らしいからでもあるので、逆にそこは聴いて欲しいな！
で、興味持ったらどこかで演奏されてる市民楽団でもプロの楽団でも調べて生のクラシック演奏会聴きに行って欲しいな〜。と思う映画です。
