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愛と死の記録のぉゅのレビュー・感想・評価

愛と死の記録(1966年製作の映画)
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2020年 鑑賞
「青春の門」「南極物語」等の蔵原惟繕監督。先日亡くなった渡哲也さんの追悼放送。渡さんと吉永小百合さんの共演作品でもある。

原爆投下から約20年が経った広島市。白血病(原爆症)に苦しむ青年・三原幸雄(渡哲也さん)と彼に思いを寄せる女性・松井和江(吉永小百合さん) との恋物語を描く。

モノクロ。渡さんや吉永さん、中尾さんを含め、キャストさんはみなさん、お若い!まぁ、当たり前なんだが...
前半の幸雄とバンビの青春や恋心が。当たり前のように続いていくんだと...
原爆ドームを見上げてからの、幸雄からの重大な告白。実は... 難病。父も母も... そして、自身も...
後半は、幸雄との交際に反対する和江の両親。もしも子供ができたら... 一時は体調が良くなる幸雄だったが、苦しみながら亡くなってしまう... そのモヤモヤをお医者さんにぶつける和江だったが、自殺を肯定はしないが、その気持ちはわかる!そういう患者さんが、この病院にも何人もいる。私も幸雄君ほどではないが、あの光を浴び、放射線の影響で髪が少ない... 今は白血病や癌といった難病が、必ず死に直結したものではない!が、今やこれからこういう作品を観て、今は... とか軽々しく言っていただきたくない!こういう作品の時代があったからこその医学の発展があったというのを、忘れずにいて欲しい。生言ってすいません。難病にもなってないような、糞餓鬼のくせにね...
あと一つ、「生命(いのち)、舐めんなよ!」どんだけ生きることに絶望しても、自殺だけはするな!自殺は美しいものではない!必死で生きようとした人を何人も見てきた。自分の周りも、自分よりも若い子の病気や事故で亡くなる姿も... だからこそ、あの人のことは... もう関係ない話に... スコアも遠慮します。御了承を。

父が石原裕次郎さんが好きなため、わたしには “裕” という字が入っており、弟さんの渡瀬恒彦さんが、「仁義なき戦いシリーズ」を観て、大好きになったんだが、この作品を観て、改めて渡さんの弟なんだと、実感。もうあの「仁義なき...」観ていた時の渡瀬さんと瓜二つで、凄く感動した... やっぱり渡さんも大好きなんだと... 裕の字、渡瀬さんファン、わたしにもその遺伝子があった!長い間お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。御冥福をお祈りします。これからも渡さんの作品も観続けます。

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