マッサージ屋2号店

007/私を愛したスパイのマッサージ屋2号店のレビュー・感想・評価

007/私を愛したスパイ(1977年製作の映画)
4.0
ソ連とイギリスの潜水艦が消息不明となる事件が発生し、ジェームズ・ボンド(ロジャー・ムーア)は事件の手掛かりを掴む為にエジプトに派遣される。
そこでソ連の諜報員アニヤ(バーバラ・バック)と出会い、2人で事情通に接触するも何者かに襲撃を受けてしまう。
イギリスとソ連の思惑が一致しボンドとアニヤは組んで調査する事になるが、アニヤはボンドに恋人を殺害されたという過去を告げる。
そして潜水艦2隻を強奪したのは大富豪ストロンバーグ(クルト・ユルゲンス)の仕業だと分かり、さらに恐るべき計画が・・・。

シリーズ第10作目。
ムーアボンド3作目で彼のスタイルが確立されたと言われる作品で、10作の中で一番ヒットしたらしい。

緊迫感ありつつも余裕を漂わせ、しかもコミカルな描写もムーアボンドらしい。
ボンドカーも潜水してしまうという離れ技!
陸に上がった時は海水浴客に魚をプレゼントというユーモアも。

何よりリチャード・キール演じる悪役ジョーズが当時人気だったらしい。
2メートル以上の長身でしかも歯が金属という現実離れした殺し屋なんですよね。
ボンドとの対決もコミカルというか有り得ない描写で笑ってしまう。

クライマックスは2隻の潜水艦をともなうとんでもない展開ですが、まぁ映画の中ならアリなのでしょう。

いい年齢だったロジャー・ムーア自身のアクションはイマイチですが、その他はかなり面白い展開でした。