にょこ

アメリカン・ヒストリーXのにょこのネタバレレビュー・内容・結末

アメリカン・ヒストリーX(1998年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

当時高校生くらい?にネオナチの事を詳しく知らないまま鑑賞。

ネオナチで黒人を殺した兄デレクを尊敬している弟ダニー。
そんなダニーに課題(兄についてのレポート)を出す黒人の先生。

観ていて面白かったのがデレクが刑務所で出会うラモンという黒人との交流。
自分が憎んでいるものはなんだったのか。誰だったのか。
黒人?アジア人?そこに個体としての意識しているのか?
自分の怒りはなんだったのか悩むダニー。

出所したデレクの言葉に、気づかされるダニー。
んであのラストだもんな…

目に見える人種差別じゃなくて、心の奥に潜む当たり前のようにある人種差別、どうやって、何故ネオナチになっていったかがわかりやすい。
ダニーとデレクの父が特にそう。たぶん差別してるなんて思ってもいない。長年、根強い人種差別社会だったことがわかる。

そうしたことから暴力の連鎖はアメリカ社会の象徴なんでしょう。

題名のXとは黒人が奴隷時代に字をかけないからXと署名するしかなかったんだったそう。
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