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パンドラのodyssのレビュー・感想・評価

パンドラ(1950年製作の映画)
3.0
【女優が極めつきの美人】

ギリシャ神話のパンドラといえば、人類に禍をもたらした女性として有名。

しかし、この映画はギリシャ神話のパンドラと、「さまよえるオランダ人」の話(ワーグナーがオペラ化したので有名)を組み合わせてできています。

第二次世界大戦前のスペインが舞台。パンドラはそこに滞在しているアメリカ人女性(エヴァ・ガードナー)で、その美貌ゆえに多数の男たちから愛され、望みが叶わないので自殺する男性も。

そうした中で、ヒロインは有名なレーサーの求愛を受け入れるのですが、その後に沖合にヨットが停泊し、中にいたのがオランダ人。彼には秘密が・・・と続きます。

美しい女性が宿命の男性と出会ってしまう話です。宿命の異性は、たいていの場合は悲劇に至るものですけど、この映画もその点は同じ。というか、結末から始まっているのですが、その点はあまり分かりやすく作られていません。まあ、分かる人には分かりますけど。

ヒロインを演じるエヴァ・ガードナーが超美人。こういう美女のためなら滅びてもいいかな、という気がしてきちゃう。映画女優にとびきりの美人が少なくなってきている昨今、美人を正面切って使っているこの手の映画は貴重ではないでしょうか。
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