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直撃!地獄拳のろくのレビュー・感想・評価

直撃!地獄拳(1974年製作の映画)
4.0
倉田保昭の扱いが……

輝男バカ映画の筆頭なんで僕は好きなれど久々に見たら、倉田の動きにキレがありすぎて困る。今の俳優にはまねできないんじゃないかなぁ。

あ、でも主役はわれらが千葉ちゃん。コロナで亡くなったときは号泣ですよ。そりゃ映画秘宝が社運をかけて(ほんとか)特集するわけで。

千葉ちゃんも当然キレキレのアクション。そこに佐藤(ダンディ)充、郷(ポンコツ)えい治が加わってさらには和製峰不二子の中島ゆたかとくればこれはテンションあがっていくしかないじゃん。

一方敵にはイカしている恰好よさ、西城正三(彼は本物のボクシングチャンピオン。どうりでジャブが堂に入っている)。そしてホタテマン安岡力也、さらには金太郎!津川正彦という豪華さ。

輝男らしく無駄に無慈悲。室田日出夫なんて佐藤に殺されて目玉飛び出るんです。そして無駄にエロい。ここ必要というヌードもあり(カーチェイスでなぜか女性の服が脱げる)。外国人のヌードもあり(これは徳川いれずみ師などでも見れる輝男の性癖。輝男は外人ヌードが好きだ)。

そしてヌードと言えばエロくて野暮ったい芹明日香が出ており(トルコの渡り鳥)当然脱ぐ。

そしてわれらが和製ドラゴン倉田。見事な戦いを見せるも最後は不意打ちにあって死ぬ(二階から柱を投げつけられて死ぬという雑な死因)。せっかく佐藤充を助けるためにすべてを捨てて参加したのにそんな簡単に死ぬなよ~と突っ込む。

最後はぶった切りな終わり方で津川が自殺してジ・エンド。なぜか笑顔の佐藤と千葉ちゃん。

はい、粗雑な映画だけど見て「楽しい!」って思える映画ですよ。初見は大井武蔵野館。輝男特集でほぼ毎日通っていましたよ。僕はこんなバカな映画が好きなんです。

※追記 真田広之どこに出ていたんだろうと思っていたらなんと少年時代の千葉ちゃん役のあの坊ちゃん!めちゃめちゃ若い!というか幼い!知らなかった。驚きです。
ろく

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