Amazonプライムでオリジナル(白黒)を見てしまったので、矢も盾もたまらず再鑑賞。
宇宙空間かと思いきや実はスラムの水溜まりという奥深いショットから、シュガリンリンな主題歌で一気に引き込まれるオープニングは神憑りの域。イントロも舞台版よりパンチがきいててノリノリ。
ストーリーは設定が突飛なだけで、さほど面白い展開にはならないんだけど、フィル・スペクターやモータウンの60年代ポップスで遊び倒すという音楽が楽しくて楽しくて。
清川虹子みたいな唇のクリーチャーの造型もさることながら、そこにリーヴァイ・スタッブスのソウルな低音を当ててくるセンスも最高。
スティーブ・マーティンの歯医者の歌は何度聴いても笑えるし。
歌詞ハワード・アシュマン&作曲アラン・メンケンのコンビは、これと「リトル・マーメイド」が絶頂期でしょう(以降はご褒美)。
エンディングは、強引なハッピーエンド版に不満を感じていて、個人的にはBlu-ray特典で見られるバッドエンド版の方が好みなんだけど、これはこれでどこか物足りない。まぁ、楽しいミュージカルだから、ハッピーエンドが正解なのかな。