不死鳥の川

ハンニバルの不死鳥の川のレビュー・感想・評価

ハンニバル(2001年製作の映画)
3.5
『羊たちの沈黙』から10年後、レクター博士への復讐に燃える資産家からの依頼により再び彼を追うこととなったFBI捜査官の姿を描いたシリーズ2作目。

2022年107本目。4年3ヶ月ぶり2度目の鑑賞。
3.5→3.5

シリーズの中で唯一時系列的に1作目の後の話を描いた作品です。主人公の女性FBI捜査官クラリスはジョディ・フォスターからジュリアン・ムーアにキャスティング変更で、これはなかなか手痛い交代だったと思います。

ストーリーとしては前作よりも一層レクター博士の知的でサイコパスな恐ろしさに焦点が当たっている作品だと思います。全てを見透かしたように常に相手の先を行く論理的知能がありながら、実際手を下すときには思いっ切りサイコパスでわけわからんというのが危険な魅力を放ち、数々の映画界の悪役の中でも彼を特別な存在にしていると思います。やはりラストの有名なグロシーンはびっくりですよね。

緊張感はあるもののサスペンス的なプロットの面白さに欠け、レクター博士のキャラ頼みになってしまっている点が少し残念です。
不死鳥の川

不死鳥の川