ろく

女必殺拳のろくのレビュー・感想・評価

女必殺拳(1974年製作の映画)
3.9
梶芽衣子が僕にとってのファム・ファタールだとしたら志穂美悦子は僕にとっての菩薩なの。だからこの映画が嫌いなわけがないじゃない(私情)。

でも久々に観てみると、「あれ、こんなポンコツ映画だったっけ」と首をかしげるシーンもいっぱいさ。

①なぜか志穂美が町のヤンキーに因縁をつけられた喫茶店には人が入るくらい巨大な金魚鉢が。当然ヤンキーは志穂美に蹴られその前に移動。押すなよ押すなよダチョウ倶楽部状態のあと見事にはまる。

②悪の秘密結社(一応ヘロインです)は回転扉で中に入る。うん、忍者屋敷。さらに首領がボタンを押すと回り舞台のごとくベッドが回転する(それ、必要?)

③敵の暗殺部隊はモヒカンの吹き矢吹き。なぜか手には巨大な楯を持っているが、逃げる時、裏側が見えて紙張りなのがわかる。紙の楯。

④悪の秘密結社なのに拳銃は一切使わない。使えば簡単なのに。唯一短針銃を使うのがいるがそれなら拳銃を使えと言いたい。

⑤志穂美が敵を倒し、ご機嫌の笑みを浮かべるとなぜか床が抜ける。そんなトラップあったのか~。じゃあ、味方が殺される前にそれを発動しろよ。

⑥志穂美は気絶し、宙吊り。下には剣山。そして宙吊りのロープを燃やす首領。つまりこれは脅しでなく志穂美を殺そうとしているのだけど気絶していたんだからいくらでも殺すことできんじゃねえ?案の定志穂美は逃げてしまう(しかも首領の愛人はその剣山で串刺し)。

⑦志穂美が敵の首を折ると180度首が回転したままてくてく歩く。これ背広を逆に着ているだけじゃーん。はい、みんなわかっているから文句言わない。

⑧最後の戦いは大空中戦。足場がないのに動きまくる志穂美。そして敵は自分の腹にベアークローを突き刺して血がぶしゅー。これでいいのか。そして最後夕日がアップでいいのか。

と文句ばかり書いてしまったけど「好き」です。好き好き大好き。特にそれぞれの技が黒塗りで説明されるとこなんかテンションあがるわー。

さらに志穂美が敵を倒すといちいち顔芸(あ、千葉ちゃんも)を披露するとこもテンションあがるわー。
ろく

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