KSat

バッシングのKSatのレビュー・感想・評価

バッシング(2005年製作の映画)
2.1
中東での人質事件の被害者だった女性が帰国後、家族共々バッシングを受ける姿。

問題提起を目的とした社会派映画であることは間違いない。

しかし、主人公が中東でボランティアをする理由が、他者への思いやりなどではなく、己の存在意義を保つためという自己満足に終始しており、尚且つ彼女が魅力的と思える描写が皆無であるため、終始、主人公に対してのイライラが止まらない。

やたらめったら人物に近付いたり離れたりする、不安定に浮いたキャメラがそれを助長させていて、観る者に余裕をもたらさない。端的に言って不快。

ある意味では正解?しかし、一見するとリアルな画面に映る人々は皆、記号的にデフォルメされており、安っぽい芝居になってしまっている。

狙うところはわからないでもないのだが。
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