山下敦弘監督作品は初めての鑑賞。
山下監督は『山田孝之のカンヌ映画祭』で、おふざけに付き合わされているイメージがあって、こんな味のある作品を撮る監督とは知らなかった。(ごめんね)
結構きわどいシーンが多い。
少し気持ち悪くなるほど。
再鑑賞だと思ってたら、観たことなかった。『葛城事件』と勘違いしてた。
冒頭の小学生のシーンも気持ち悪い。
三浦友和もなんか気持ち悪い。
新井浩文も山中崇も気持ち悪い。
キム兄とその彼女も気持ち悪い。
キム兄とその彼女は、よそ者で、彼らが松ヶ根にやって来てから、町がおかしくなったように見えるけど、松ヶ根…もともとおかしいよね。
金塊を銀行に持ち込んで換金しようとした2人を、静かに追い返した銀行員の、苦笑いのシーンも気持ち悪くて良い。
田舎って怖いね。
他人の目があるようで、ないし、ないようで、ある…という気がする。
気持ち悪いっていっぱい書いたけど、それだけ作品の持つ雰囲気にマッチした役者陣の演技と演出の成せる技なのかも。