タカナリ

デジモンアドベンチャーのタカナリのレビュー・感想・評価

デジモンアドベンチャー(1999年製作の映画)
3.6
アニメ「デジモンアドベンチャー」の前日譚。
選ばれし子供たちがデジタルワールドを旅する事になる4年前。
太一とヒカリは初めてデジモンと出会い、デジモン同士の戦いに巻き込まれてしまう。

20分ほどの短編作品で、主人公は太一とヒカリ。まだ幼いです。
この2人だけでなく、他の選ばれし子供たちも少しだけ映っています。

気になったのはデジモン云々よりも、幼い子供に留守番をさせる家庭。
太一とヒカリが寝ている状態で親は用事で外に出て、幼い2人だけで留守番させ、太一は火を使って料理してます。
非常に危ないし怖いです。今見るとゾッとします。
あの当時はこういう家庭が多かったんだろうな。

そして終盤のグレイモン対パロットモンですが、思った以上に迫力のある戦いだったと同時に、子供が巻き込まれているせいか、すごくハラハラしました。
アグモンになってから会話がなく、感情を見せなくなったので、余計に怖く感じたのかもしれません。
結構怪獣映画してましたね。

“大人が認知出来ない子供だけの世界”を描きたかったみたいですが、それなら“大人を出さない”じゃなくて、“大人を出すことが出来ない”という状況にした方が良かったように思います。
あんな大事件が起きているのに、大人はいるのに見えないのはすごく違和感ありました。

子供と大人で、見方や感じ方は変わる作品だと思いました。